麻雀幕間1 序章
2019年某日某所
東4局(オーラス)親番8順目 ドラ
東家 17,500
南家 33,400
西家 24,100
北家 25,000
満貫ツモで逆転トップの局面・・・
全てが崩れるツモ
落胆はない
いつものように牌を曲げる
「リーチ」
リーチ後、河には が並ぶ・・・
数順後、「ツモ」 裏
「4000オール3枚」
この一撃で得られた15,000Pを回収しながら考える
いつの頃からだろう
麻雀に対して情熱が薄くなった
上の手牌は100%リーチだ
白ポッチがあるからとか、手変わりがあるとか関係ない
結果として放銃することになっても、和了逃しをすることになっても、この手はリーチである以上後悔は全くない
ラッキーで裏ドラが乗って逆転しようが、嬉しいという気持ちは次第に薄れてきた
周りの面子もそうである
顔色一つ変えず、作業のように点棒とチップを払う同卓者
いつの頃からだろう
麻雀を始めた頃はもっと嬉しかったはずである
が悔しかったはずである
ただ黙々と打ち続けた結果、このゲームで100万Pがたまった
「次ラスハンで」
私は次のゲームを最後とし、旅打ちへと向かう
まだ見ぬ麻雀を捜して・・・