麻雀幕間4 場末の雀荘3
3話目です。
東2局 ドラ
対面の中年の親リーチを受けて、終局間際・・・
ツモ
あとツモは1回だろうか
は現物だったが、は無筋である
南家のスキンヘッドは完全に降りており、は現物だ
振りたくないし、打でのくっつきを期待するか・・・
しかし最後のツモは
恐怖心に支配された私は安全牌を切り、不聴で手牌を伏せる
スキンヘッド「おい、兄ちゃん手牌開けろ!」
「ノーテンです・・・」
スキンヘッド「それでも開けろや!!」
私は恐る恐る手牌を開く
その時は(俺の手牌がそんなに見たいのかよ)と軽く考えていた
この軽率な行動を後で後悔することになる・・・
徐々にこの麻雀のルールが掴めてきた
・おそらく場ゾロがなく、満貫以上は通常の半額程度であること
・鳴き一盃口があること
・トップを取らなければ勝てないこと
そして、とには1枚に付き、1000点の加点があること
これは無茶苦茶である
満貫が4000点のゲームでこの2牌の価値はかなり高いのだ
(からは不使用)
南2局西家 ドラ
配牌
これはチャンス手なのかもしれない
私はここぞとばかりにとを鳴いた
1000点加点ルールがある以上、この手は6000点以上である
ハネ満が6000点のルールでこれは大きい
しかし思うように役牌が重ならない
周りはこの2鳴きに怯え、早々に降り気味だ
気が付けば流局間際である
ここでスキンヘッドがとんでもない一言を発する
スキンヘッド「流局時不聴ならと、1枚につき1000点払うんやで」
はぁ!!!!????
不聴でも手を開けていたのはそういうことか!
しかし、時既に遅し!
その半荘はこれが決め手となって飛んだ
(つづく)