麻雀幕間5 場末の雀荘4
4話目です
あの熱き闘牌から2週間後
私はもう一度あの雀荘に行ってみることにした
ガチャ
少しの緊張を覚えながら扉を開いたが、店内には誰もいない
ゲーム代を入れている箱(数万円分)が無造作に置かれている
ちなみにゲーム代は200円、良心的である
私は少しだけならばれないだろうと思ったが、流石に辞めておいた
このまま店内で待つわけにはいかない
私が外に出ようとすると、丁度店主が帰ってきた
店主「なんや、また打ちにきたんか」
「そうなんですけど、今日は集まらないですかね?」
時刻は夕方4時
店主が知り合いに電話をかけ面子を集めてくれた
真っ先に現れたのは、当然ながらスキンヘッドだ
前回と違い今回は三人での麻雀となった
他の人は用事があったり、連絡がつかないみたいだ
まぁ、やるのは三麻なので関係ない
この日は全く勝てない
トップにならないと勝てないルール
この日はスキンヘッドか店主がトップを譲り合う展開となった
二人のコンビ打ちすら疑いたくなってくる展開だ
南3局オーラス ドラ
ツモ
東家 店主 26,000点
南家 私 21,000点
西家 スキンヘッド 7,000点
これでリーチを打てば満貫(4,000点)
さらにの加点(2,000点)で捲れる!!
私は祈りながらリーチを打った
ほどなくして、スキンヘッドからが打たれる
「ロン!!!」
この日初めてのトップを確信した私は、高揚感に包まれながら発声をした
そして手牌を開き、裏ドラをみる
裏ドラは乗らなかったが関係ない
「 リーチ、中、赤、ドラで満貫は6,000点です!」
スキンヘッド「ちがうわ!!4翻やから2,600は4,600や!!!」
はぁ!!!!????
いや、、、これまで和了った満貫は5翻だった
4翻が満貫だなんて誰が決めたんだ・・・
私は、予想外の結果に落胆する
そして、この時私は気づかなかったのだ・・・
スキンヘッドから、チップ1枚(500P)をもらうことを
(つづく)