麻雀幕間2 場末の雀荘1
時を遡ること10年程、当時19歳
場末の雀荘に飛び込んだ時のお話
(記憶が曖昧なため細かい部分で違っているかもしれません)
・・・・・・・・・・・
ガチャ
「打てますか?」
店内には自動卓が2台(うち一台は物置場)
その他には2人が座れる程の小さなソファーしかなく狭い店だった
店内には3人
老人A(店主)、老人B(怖いスキンヘッド)、中年C(40-50歳くらい)
麻雀は打っていなかった
店主「なんのようだ!?」
当然の反応である
見知らぬ若者が急に入ってくるような場所ではない
「麻雀打てますか?」
当時は、フリー雀荘(0.5)に数回行った経験があるのみ
なんの情報も出ていない雀荘に入るのは、今考えれば無茶なことだ
ただ負ける気はしなかった
壁に書かれているレートはトビで7000Pほどのものであった
そうして麻雀は始まった
ちなみにこの時ルール説明を全く受けていない
開局は起親、南家に店主、西家に中年、北家にスキンヘッド
配牌は出てこず、自分で山から取ってくる
だが、北家のスキンヘッドが牌をとらない
(スキンヘッドは打たないのか・・・)
親は流れ、次局・・・
なんとスキンヘッドが配牌を取り始めたではないか!
なんだこいつは・・・
途中から参加することが出来るとでも思っているのか
不思議に思いつつも配牌を取ろうとすると、
店主「あんたは抜け番やろ」
初の四人打ち三麻であった
東3局西家 ドラ
ここで未だに忘れられない出来事が起こる
ツモ
リーチ・・・ ツモ
ん?満貫は2000-4000なのか?それとも三人だから3000-5000なのか?
「リーヅモ發ドラドラで・・・何点ですか?」
スキンヘッド「1000-2000やな!」
えっ!?
店主「そうやな」
そして私の元に集まる3000点(抜け番は払わない)
「え、ドラドラですけど・・・」
スキンヘッド「だから1000-2000やろ!?(怒)」
店主「にいちゃん1000-2000やで」
こうなったらもう逆らえない
彼らが1000-2000という以上、この手は1000-2000なのである
次局 ドラ
店主「ツモ!」
店主「満貫で2500-3500や!」
はぁ!!!!????
(なんだよ2500-3500って。さっき満貫1000-2000だっただろ)
ただ他家、以外にもこれをスルー
しかしその後、南場の親番で和了続け、中年を飛ばしてのトップ終了
もらいは10,000Pを優に超えた
この時はまだ知らない・・・
これがまだ始まりに過ぎないことを・・・
(つづく)